スタッフが少ない介護施設向けの『配薬支援装置』

最終更新日:2019年4月25日

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介護職コラム

スタッフが少ない介護施設向けの『配薬支援装置』

2019.01.17

東北大学は11月28日、鈴木亮二氏(同大大学院医学系研究科医学情報学分野助教)と株式会社石神製作所が共同で行った研究によって、介護施設向けの配薬支援装置「HSS-10」(実用新案登録済)を開発し、12月3日より販売を開始することを発表した。

鈴木氏は、「在宅高齢者の服薬忘れ改善と見守り」を目的として、2012年から産学連携で服薬支援装置の開発を行ってきた。

2015年には、「見守り機能付き服薬支援装置ふっくん(R)」(発売元は、石神製作所)を発売し、テクノエイド協会の福祉用具コードも取得していた。

認知症対応型共同生活介護施設での配薬負担の軽減に

在宅患者を対象とした製品である「見守り機能付き服薬支援装置ふっくん」だが、施設スタッフの少ない認知症対応型共同生活介護施設(グループホーム)における配薬業務を軽減する「配薬支援装置」としてのニーズがあったことや、国際福祉機器展などへの展示の際に施設向け装置の問い合わせがあった。

そこで研究グループでは、2017年からは、在宅患者向けの服薬支援装置の技術を流用し、施設向け配薬支援装置の研究開発に取り組んできた

入所者全員分の薬剤をロッカータイプの同装置で収納、管理

今回販売される施設向け配薬支援装置は、『ロッカータイプ(幅900m×奥行400mm×高さ770mm、重量約50kg)』で、職員が管理しやすいようグループホームの事務所などに設置できるもの。

定時での服薬が必要な入所者のために、一包化薬剤(1回の服薬ごとにまとめられた薬剤)を薬剤ドラムに巻きつけるように装置にセット(約3週間分)。

一包化薬剤以外の漢方薬・目薬などは、薬剤ドラム脇の薬剤ボックスに収納することもできる。

薬剤ドラムは10本備わっており、グループホーム入所者全員分(9名分)の薬剤をロッカータイプの同装置に全て収納、管理することができる。

配薬時間を「1日平均3.5分短縮」、配薬忘れ・間違いも減少

同装置前面の操作パネルで「入所者氏名」、「服薬時間」が設定可能。「服薬時間」になるとオルゴールと操作パネルで職員に通知されることで、配薬忘れ、配薬の人違いや配薬時間の間違いをなくし、簡単に服薬管理ができるようになっている。

岩手県花巻市のグループホームで、同装置の使用前後でアンケート調査を行った結果(実際に、配薬支援装置を3か月間使用)、配薬時間は「1日平均3.5分短縮」(使用前の平均「14.2分」→使用後の平均「10.7分」)されており、配薬忘れや配薬の人違い、配薬時間の間違いがそれぞれ低減されたという。

同研究グループは、今回発売される施設向け配薬支援装置を導入することにより、職員の配薬業務が大幅に軽減され、配薬時間にかかっていた時間を入所者のケアに使えるようになることが期待されるとしている。

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