「朝食抜きは体重が増える」のは、体内時計の異常で

最終更新日:2019年6月26日

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介護職コラム

「朝食抜きは体重が増える」のは、体内時計の異常で

2018.12.27

名古屋大学は11月1日、小田裕昭氏(同大大学院生命農学研究科准教授)を中心とする研究グループによって、「朝食抜きの生活では体重が増える」というメカニズムは、体内時計の異常が原因となっていることを解明したと発表した。

同研究成果は、「PLOS ONE」(電子版)に掲載されている。

「朝食抜き」、生活習慣病の原因とも

厚生労働省による『平成27年国民健康・栄養調査』においては、「20歳代の4人に1人」は朝食を食べていないことが報告された。

この「朝食抜き」の生活では、肥満やメタボリックシンドローム、2型糖尿病、冠動脈心疾患の原因になるとされている。

一方で、従来の研究は観察研究が多かったことで、身体の中で起こっているメカニズムを明らかしたものはなかった。

マウスの体内時計に異常、活動期は短く、体重も増加

今回、同研究グループは、実験用ラットによる実験を実施した。高脂肪食を14日間与え続け、「活動期のみ」に食餌を与える対照グループと、「4時間後」に食餌を与える朝食欠食グループを設定。(例として、朝8時に朝食を食べるグループと、昼12時に最初の食事を食べるグループ)

同研究の結果から、どちらのグループでも食餌摂取量は変わらなかった。

しかし、朝食欠食グループでは体重増加が見られ、脂肪組織重量が多くなっていることが判明したという。

また、肝臓の時計遺伝子や脂質合成系の遺伝子の発現リズムにおいても、約4時間の遅れが発生。活動期に上がるはずの体温も、食べ始めるまでは上がらず、休息期に下がるはずの体温が、食べている最中に低下することが明らかになった。

朝食欠食グループでは、体温の上昇している時間が短いことになり、朝食欠食による肝臓時計のずれ・体温時計などの体内時計の異常が生じ、活動期は短く、エネルギーをあまり消費しないために、体重増加を引き起こすというメカニズムが明らかになった。

朝食は、メタボリックシンドロームや生活習慣病の予防にも

今回の研究成果は、朝食欠食によって体内時計の乱れが生じ、それが原因で起きる事象を遺伝子レベルから突き止めたものだ。

研究結果は、朝食を勧める際の科学的根拠になる。また、「体内時計の正常化」には朝食が最も重要な食事であることが示された。

同研究グループでは、朝食をとれば、メタボリックシンドロームや生活習慣病の予防にも期待できるとしている。

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