『軽度認知障害(MCI)』の進行過程を解明

最終更新日:2018年6月19日

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介護職コラム

『軽度認知障害(MCI)』の進行過程を解明

2018.06.11

超高齢化社会において、日本国内で急増しているアルツハイマー病(AD)の根本治療薬開発が急務になっている

東京大学大学院は5月10日、岩坪威氏(同大大学院医学系研究科教授)らの研究チームによって、J-ADNI研究により『アルツハイマー病早期段階(軽度認知障害)』の進行過程を解明したことを発表した。

同研究成果は、米科学雑誌「Alzheimer’s & Dementia: The Journal of the Alzheimer’s Association」に掲載されている。

『軽度認知障害』の進行過程を追跡した「J-ADNI研究」

ADの根本治療に向けた研究では、米国で今後の予防・治療の対象として重要な軽度認知障害(MCI)などの早期段階を、画像診断やバイオマーカーを用いて精密に評価する「Alzheimer’s Disease Neuroimaging Initiative(ADNI)研究」が進み、日本国内でも「J-ADNI研究」が推進されてきた

「MCIからADへの進行過程」、日米で共通

岩坪教授はJ-ADNI研究の主任研究者を務めており、今回研究チームでは、J-ADNIの全結果について詳細に解析を実施。

(全国で総数537例、うちMCI234例が3年間にわたり追跡、米国ADNIチームと共同でデータの比較解析実施)

アミロイドPET画像法などの最新技術によって診断された結果、ADを原因とするMCIについて、その症状や進行速度などの特徴は、米国のADNIにおけるMCIと極めて類似していることを明らかにしたという。

治療薬の効果を精密に評価できる技術を確立

今回の研究により、「MCIからADへの進行過程」の自然経過において、日本人と欧米人では高い共通性が示された。

AD根本治療薬の治験においても、認知症期の段階よりも、まだ進行のスピードが遅いMCIなどの早期段階で、治療薬の効果を精密に評価できる技術を確立

同研究チームでは、これにより国内のADの予防・治療薬開発を加速することが可能になったとしている。

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