高齢化社会のキーワード「フレイル」にご用心

最終更新日:2018年12月14日

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ケアマネージャーコラム

高齢化社会のキーワード「フレイル」にご用心

2017.01.06

最近、高齢者では「フレイル」と呼ばれる状態が生活における負の連鎖を生むとされるようになった。

一般的に加齢が原因で筋肉量や筋力、身体機能などの低下が見られるが、そこに栄養不足や認知機能の低下、うつ病などの精神疾患、社会的問題などのさまざま要因が重なった時に、この「フレイル」の状態になると言われる。

「フレイル」は転倒・骨折、認知症や要介護状態などにも関わるため、注意が必要になる。

健常な状態と要介護状態の『中間』が「フレイル」

「フレイル」という言葉の語源は、虚弱・弱さなどを意味する「Frailty(フレイルティー)」という英語。1980年以降に生まれた比較的新しい概念だ。

国内では「筋力や心身の活動が低下した状態」と捉えられており、「健常な状態ではないが、要介護でもない」その『中間』の状態とも解釈される。

高齢者の一定割合(7?10%程度)がフレイルの状態に陥っているとも言われ、『まだ要介護状態でないから安心』とは言えない。

また、この「フレイル」の状態に陥るとその後の死亡率は健常な高齢者に比べて数倍になり、身体能力の低下もより進みやすいとの報告もある。

「フレイル」による負のスパイラル、透析患者に多く

国内では日本老年医学会が2014年になって、この「フレイル」を提唱している。

加齢により体力や筋力が低下して、買い物などに外出することが少なくなり(移動能力の低下)、人に会う機会が減り(精神状態、判断力・認知機能などの低下)、家にこもり、動かないとますます体力がなくなり、食欲も落ちて栄養状態も悪化するという悪循環になってしまう。

身体面では「サルコペニア」と呼ばれる加齢により筋力・筋肉量の減少した状態があるが、これは「フレイル」に陥りやすい要因の1つだ。ここから、転倒や入院、独居困難などを生じる負のスパイラルを生じるのが「フレイル」の特徴だ。

基本的な日常生活での階段昇降や入浴、排尿などが困難になり、嚥下機能の低下が見られると、「フレイル」に陥っていると考えられ、やがては要介護状態に至ることになる。

また、透析患者では、「フレイル」に陥るケースが40%を超えるとの報告もある。さらに透析患者は「フレイル」や心血管病に陥ると、長期入院による透析継続を余儀なくされるケースが多い。

高齢化が加速する中で、高齢の透析患者の治療も大きな課題になっており、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅などと言った病院と在宅の「中間施設」を透析治療にも有効に活用できる方法も求められている。

フレイルの予防・進展抑制のためには『タンパク質』と『筋トレ運動』

「フレイル」かどうかのチェック法としては、アメリカで用いられる評価法「Linda Fried Frailty Scale」でチェックするが可能だ。

65歳以上の高齢者で「体重減少」、「著しい疲労感の自覚」、「筋力(握力など)の低下」、「歩行速度の低下」、「活動レベルの低下」のうち、一つ当てはまれば脆弱予備状態、二つ当てはまれば脆弱状態、三つ以上でフレイルとされる。

フレイルは予防することも可能で、その基本は日常の食事と運動だ。食事では、高齢者に不足しがちになるのはタンパク質とビタミンD、カルシウムなどミネラルを含むメニューが重要だ。 また、運動ではジョギングなどによる有酸素運動も重要だが、筋力維持のためにスクワットや片脚上げ運動などの筋肉トレーニング(筋トレ)が不可欠だ。

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