「1975年型日本食」と現代食を比較、肥満体型などが改善、東北大

最終更新日:2018年12月14日

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ケアマネージャーコラム

「1975年型日本食」と現代食を比較、肥満体型などが改善、東北大

2016.11.10

現代の食生活は「食の欧米化」が進んでいると言われ、「お味噌汁に焼き魚、煮物に白米」という和食が並ぶ食卓は、今では「粗食」とも言われる

東北大学では代表的な日本食として、1975年頃に食べられていた献立の特徴を持つ食事と現代食の健康への影響について調査しており、今年9月には、「1975年型日本食」の健康への有益性がより高いことが分かったと発表している。

これは都築毅准教授(同大学大学院農学研究科食品化学分野)、辻一郎教授(同大学院医学系研究科公衆衛生学分野)などが共同で行った研究結果によるものだ。

日本人の長寿と関連がある「日本食」を調査

日本は世界的な長寿国でもあるが、その日常の中での特徴の一つに日々食べている「日本食」が高い健康への有益性を示しているものと考えられてきた。

同研究グループでは、マウス実験により過去から現代までの日本食のうち、最も健康への有益性が高い年代を調査した結果、「1975年頃の日本食」が、肥満抑制効果を示したほか、代表的な生活習慣病で加齢性疾患である糖尿病、脂肪肝、認知症への予防効果も見られ、マウスの寿命延伸効果も認められたとしている。

「1975年型日本食」の健康への有益性を試験

今回の研究では、この「1975年型日本食」が人の健康にも有益性を示すことを証明するために、「1975年型日本食」の特徴を明確にした上で、現代食と比較して、健常者や軽度肥満者に与える影響を検討している。

過去の研究結果に基づいて、「1975年型日本食」の特徴としては、

主菜や副菜などを3品以上という「多様性」
煮る・蒸す・生を優先して揚げる・炒めるを控えた「調理法」
③「食品」で大豆製品や魚介類、野菜(漬物も含む)、果物、海藻、きのこ、緑茶の積極的な摂取、卵、乳製品、肉は適度に摂取
④「調味料」で出汁や発酵系調味料(醤油、味噌、酢、みりん、お酒)の効果的な使用、砂糖や塩の摂取量は抑制
一汁三菜(主食(米)、汁物、主菜、副菜×2)が「基本形式」

の5つの要素を満たすものとした。

さらに研究グループでは、試験に参加した20~70歳の軽度肥満者(BMI24~30)60人と20〜30歳の健常者(BMI18.5~25)32人をそれぞれ半分のグループに分け、この5つの要素を満たした「1975年型日本食」と現代食をグループ別に1日3食、約1ヶ月間摂取してもらい、その前後での健康状況をチェックした。

また、参加者には試験期間中の健康維持のために週3回、1日1時間以上の運動(中程度)を行ってもらっている。

軽度肥満者のBMI低下効果など、健常者でもストレス軽減や運動機能の向上

その結果、軽度肥満者では、「1975年型日本食」を食べたグループにおいて、BMIや体重が有意に減少していたという。さらに、軽度肥満者のLDLコレステロールやヘモグロビンA1c、腹囲周囲長に減少傾向が見られ、HDLコレステロールは増加傾向を示した。

また健常者では、「1975年型日本食」を食べたグループにおいて、ストレス軽減や運動能力の増加が有意に見られたことも確認したとしている。

今回の研究成果は、これまで日本食の健康への特徴を改めて示すもので、現代の食生活を見直す「食育」の一助にもなると期待される。

同研究グループは、伝統的な「日本食」が高齢社会で患者数が増加している老化性疾患の予防にも役立つことを世界にアピール出来る結果になったとしている。

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