介護施設への入居、「家族の状況」が強く影響

最終更新日:2018年10月24日

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ケアマネージャーコラム

介護施設への入居、「家族の状況」が強く影響

2015.03.12

高齢者住宅研究所(大阪市)による調査で、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)や介護付き有料老人ホームに入居した高齢者の入居理由の約6割が「家族の状況」によるものであることが分かった。
また、高齢者が施設への入居を決定する際、約7割の高齢者は「子どもの意見」が影響していることが分かった。

高齢者の施設への入居状況

同研究所では、京都市や大阪市、岡山市など5都市の14施設(サ高住11施設、有料老人ホーム3施設)に入居した高齢者を対象に、入居理由や入居前の生活状況について本人やケアマネジャーらへの聞き取りやケアプランからの情報収集を行った。(複数回答)

○期間:2014年6~11月
○対象:2013年6月以降に転居した高齢者、延べ313人(男性119人、女性194人、平均年齢84.5歳)

【入居の理由】
「内・外科系疾患」…64.2%
「家族の状況」(高齢者の独居が心配、同居しての介護することの負担感など)…61%
「心理」(本人が家族に負担をかけたくない、閉じこもるなど)…31.6%
「精神的疾患」…19.5%
「生活支援サービス」…17.3%
など…

【入居の決定にかかわるキーパーソン】
「子」…67.7%
「本人」…34.5%
「配偶者」…7%
「子の配偶者」…6.7%
「親戚」…6.4%
など…

入居の理由には「本人の気持ち」よりも「本人の健康状態」や「家族の状況」が強く影響しており、特に夫婦のみ世帯では配偶者にかかる負担が大きいことが入居の決め手になっていることが分かった。
また、入居の決定に子どもの意見が大きな影響力を持っていることが明らかになった。

「単独」世帯の入居者が多く、施設が高齢者の受け皿に

入居前の世帯状況では、「単独」世帯が56%で最も多く、「夫婦のみ」(55.2%)、「子世帯と同居」(45.1%)、「子のみと同居」(20.6%)などの順になった。

入居前の2週間を過ごした場所では、「自宅」(46%)がトップで、次いで「医療機関」(36%)が多く、4割近くが医療機関への入退院後そのまま入居を決めていることが分かった。
また、 介護度が高い高齢者ほど医療機関からそのまま転居する割合が高く、自宅復帰が困難になっていた。
同研究所では、医療機関等からの退院支援、特に要介護以上の高齢者は退院後の在宅支援を十分に行う必要性があるとした。

調査結果をまとめて、同研究所では介護施設が都市部の単独世帯の受け皿になっており、単独世帯を含めた高齢者の在宅生活の際の家族への支援も必要としている。

心理的ケアなどの在宅支援の充実が課題

介護度に依らず「本人の健康状態」や「家族の状況」を重視していることが明らかになった一方で、介護度の低い高齢者は、重介護度の高齢者の2倍以上が不安感などの「本人の気持ち(心理)」を理由に挙げていることから、高齢者への心理的ケアとしてケアマネージャーのソーシャルワークの提供を含む在宅支援の充実も課題に挙がった。

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